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『神は妄想である』

2010.01.27 *Wed
数年前、本書を書店で見た時は、「きゃはっ!ついにドーキンスは書きよったわい!」と思ったものです。
ドーキンス博士の本にはちょいちょい宗教に対する痛烈な批判と皮肉が書かれているので、いつかこんな本を出すんではないかと皆思っていたはず。
発売直後に即行購入&即行読了しましたが、今回久しぶりに読み返してみました。500ページ以上ありますがおもしろくて一気に読めます。
個人的には、本書は人生において一度は読んでほしい…というか、読んで!つべこべ言わず読んでみて!と言いたくなる数少ない書物のうちの1冊です。(といっても2500円しますし、“考える人”限定ですが)

ドーキング博士は進化論で有名な科学者ですが、その著作は啓蒙書としても大変良質なものだと思います。
なので私は、ドーキンス博士の新作はホーキング博士の新作と同様必ず買うようにしています。

本書を読むと、アメリカをはじめ世界における無神論者の大変な実情をひしひしと感じます。
だからこそドーキンスは書かずにはいられなかったのでしょう。

「人間社会においては宗教に対し、常軌を逸した過剰なまでの敬意が払われている」

例として数年前に起こったデンマークの新聞での預言者ムハンマド風刺漫画事件が取り上げられています。
私たち先進国の人間は言論の自由を持ち、実際宗教以外の様々なことについては自由に批判ができますが、宗教についてちょっとした風刺をしただけで死体の山ができる可能性があります。デンマークのこの事件では、何の関係もないキリスト教会が焼かれたりキリスト教徒が殺されたそうです。
なぜ宗教だけが別格扱いなのか。なぜ宗教を尊重することが人の命よりも上だという風潮がまかり通るのか。

ドーキング博士はきっぱりと宣言します。
私は要らぬ侮辱をするつもりはないが、宗教を扱うのに、ほかの事柄よりも手控えた扱いをして甘やかすつもりはない。


『旧約聖書』の神は、おそらくまちがいなく、あらゆるフィクションのなかでももっとも不愉快な登場人物である。嫉妬深くて、そのことを自慢している。けちくさく、不当で、容赦のない支配魔。執念深く、血に飢え、民族浄化をおこなった人間。女性嫌い、ホモ嫌い、人種差別主義者、幼児殺し、大虐殺者、実子殺し、悪疫を引き起こし、誇大妄想で、サドマゾ趣味で、気まぐれな悪さをするいじめっ子だ。

全文同意。多くの日本人は聖書を読まずに一生を過ごしますが、もし残虐な小説を読みたくなったら旧約聖書を開いてみることをおすすめします。詩編などの一部の美しい文章でちょっとした錯覚を起こしそうですが、その陰に潜む神の気まぐれな残虐性は、とてもまともな神経では受け止めることができません。

ところで旧約聖書もすごいですが、私はクルアーン(コーラン)の天国描写も吐き気がするほど嫌いです。
父性的一神教ってほんと処女が好きですよね。
私はそんな天国行きたくねーーーーーー!!!というか、相手をさせられる処女の人権とか無視ですか!永遠に汚れない処女という描写があるので、その処女の方々は、何回も永遠に痛い目にあわないといけないという。
イスラームはなぜにそんなに男性の性欲に対しておおらかなのか、逆に女性に対して異常なまでの貞淑さを求めるのか。
書いてるだけで不愉快になってきましたからこの辺でやめます。
ああそうそう、こういう描写があると、必ず「それは比喩である。それは文字通り受け取ってはならない。もっと深い意味がある」などという話をあちらこちらで聞くことになりますが、「文字通り受け取る箇所と比喩の箇所は誰がどうやって判断するんですか?」と言いたい。

われわれの文化の中心にあって、口に出すのがはばかられる最大の悪が一神教である。『旧約聖書』と呼ばれる野蛮な青銅器時代の経典から、三つの非人道的な宗教が進化してきた――ユダヤ教、キリスト教、イスラム教である。これらは天空神をもつ宗教である。文字通り家父長的――神は全能の父――であるため、この天空神と現世におけるその代理人である男に苦しめられた国国では、二〇〇〇年にわたって女性蔑視がつづいている。(ゴア・ヴィダル)

ドーキング博士は一神教の文化の中で生活していますから、どうしても一神教に対する嫌悪が激しくなります。実際、嫌悪を抱かせる要因(宗教そのものが持つ要因、宗教を信じる人間が持つ要因)がたくさんありますし。
もし、宗教が人々の心を向上させ、あらゆる犯罪を抑制しているならば、それがたとえ嘘っぱちでも誰も非難はしませんが、犯罪の抑制どころか、宗教が原因或いは宗教を使った血みどろの事件は後を絶ちません。

ドーキング博士は、現代社会でよく言われる、「宗教が原因ではなくてそれは民族紛争である」という言い分をバッサリ切り捨てます。なぜならば、あきらかに宗教の違いが戦う両者をきっぱり2つにわかているからです。

よく、「それは宗教が原因ではなくて、元々その地域にあった悪い伝統が原因です」という言い分を聞きますが、百歩譲ってその言い分を正しいと仮定しても、数百年単位でその悪い伝統を抑制できない宗教っていったい何なんでしょう。
逆に、なにかよい話があると、「それは○○教が素晴らしいからです」という言い分はいったい何なんでしょう。
悪いことは伝統や風習のせいにし、よいことは宗教のおかげという。
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COMMENT

面白そう。
これは面白そうですね。
年末年始のアマゾンからの御利用請求がえらい事になって、まっさおな状態なのですぐには無理ですが、アマゾンの欲しい物リストに入れておきましょう。
2010/01/28(木) 09:39:24 | URL | 兎丸 #9exCmNi2 [Edit
おもしろいです!
兎丸さん☆
これはほんとすごくおもしろいです。超おススメです。毎日のお茶をちょっと我慢しても購入したいくらいおもしろいです。ぜひぜひご購入されてみて下さいね♪
2010/01/28(木) 19:04:31 | URL | 月子 #- [Edit

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名前:月子
本の感想等を書いてます。
好奇心旺盛なので、興味がわくとあっちゃこっちゃの扉を叩きます。でも、熱しやすく冷めやすいかも(汗)

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●書物に関する記事は、旧ブログからのサルベージもあります。



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