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『食う寝る坐る 永平寺修行記』

2010.01.10 *Sun
私は、こんなにも恐ろしいホラー小説(正しくはエッセイ)を読んだことがなかった!!
と思うほど恐かった…ほんとに恐かった…。
まさか、修行に関する本でこんなに恐怖を味わうとは(汗)

普通、修行僧と言えば清廉で美しく、静かな佇まいを想像すると思いますが、永平寺の僧堂の雲水さんたちは違いました。
そこでは…平手打ち・拳骨などまさしく殴る蹴るの暴力による制裁が!!!
今時ヤクザや暴走族だってそこまでの日常的な暴力はないでしょうに。
永平寺の生活に比べたら、刑務所なんて貴族のような生活に思えます(笑)
少なくとも刑務所ではそんな暴力は受けないでしょうし。
もう私は、内容のあまりの凄惨さに涙が出そうでした。
この本では感動的な内容もあるんですが、感動5%・恐怖95%でした。
人間の美しさとともに、醜さや弱さもこれでもかと書かれています。

先に書いた『坊主DAYS』やその他の修行記、ドラマなどを見てきましたが、よく考えると全部臨済宗でした。
臨済宗と曹洞宗、同じ禅宗ですが似て非なるもの。
僧堂の生活も微妙に違うのかな?と思いましたが、ま、まてよ…臨済宗の僧侶の方から、僧堂でのいじめ、暴力、体罰についてちらっと聞いたことを思い出しました。
もしや臨済宗の僧堂でも同じようなことがあるけど、あえて本には書かないのか!?
それとも、曹洞宗でも僧堂によって厳しさに差があるように、臨済宗も差があるのか?
その辺のところはよくわかりませんが、とにかく一般人には想像を絶する僧堂の生活です。

こういった生活は理屈を超えたところにあるのでしょうし、一般人の常識の枠組みの中で考えることは不可能。
「それって中道の精神に反するんじゃ…むしろ極端をいっているような…」
と思わなくもないですが、そんな思いはこの圧倒的世界を前にすれば露となり消えてしまいました。
とにかくすごすぎる!!
大切に大切に育てられてきた私たちの世代にとって、ほんの些細な失敗で平手打ちなんてまるで別世界です。
僧侶が無抵抗の人間のお腹を蹴るなんて想像つきますか?

参禅しているお寺の住職さまは永平寺で修行なさいましたが、もう尊敬しまくりです。
たとえ数年間でも、この世界を乗り越えてこられたと思うだけで畏敬の念が…!
きっと次の坐禅会で住職さまを見る私の目は変わっているはず…いや、今までも尊敬していたんですよ!(笑)
COMMENT (6)  TRACKBACK (0)  EDIT | 

COMMENT

>平手打ち・拳骨などまさしく殴る蹴るの暴力による制裁が!!!

そうなんですか!!!

この本、おもしろそうですね。。。
って、恐怖感たっぷりですが。

禅宗もいろいろあるんですね。
永平寺は2度ほど言ったことがありますが、寺にエレベーターがついている素晴らしいものでした。
でも、ここで修行って言ったら、冬は寒そう!だと思いながら帰りました。笑・・・
2010/01/13(水) 20:43:03 | URL | IRAM #mQop/nM. [Edit
Re: タイトルなし
IRAMさん☆

ぜひぜひお時間がありましたらご覧になって下さい~!
ものすごい恐怖を味わえますよ!(笑)
ホラー小説なんかよりよっぽど恐いです。
なんというか、鉄拳制裁についても恐いんですが、極限状況においこまれた時の人間の行動の恐さと申しましょうか…。

永平寺はまだ行ったことがないのでいつか行ってみたいです。
雲水さんたちは靴下をはけないみたいですので、冬はものすごく寒そうですね。
しかも丸坊主だし(笑)
2010/01/14(木) 21:59:18 | URL | 月子 #- [Edit
りゆう
はじめまして。たかけんです。
趣味で1年くらい坐禅しています。ふだんは臨済宗の寺院の坐禅会で坐っています。

僧堂での暴力の理由については、下記の箇所に理由が少しだけ書いてあるかと思います。

引用します。
3章「暗闇の凍える孤独」反省点(文庫本p.182)
> 没我-
> 我見を捨て去る-
> 何もかもを一度ズタズタに引き裂き・・・
> そうすることによって、すべてを捨てさせるので> ある

この本は3回読みました。初めは図書館で単行本を借りて、その後は文庫本で。
終わりの方は、切ない余韻があって好きです。
何か、小説を読み終わったっていう感じがします。

余計なものを捨て去って捨て去ったところに、はじめて見えるものがあるようです。たぶん。
2010/01/26(火) 22:44:04 | URL | たかけん #kAdC4t8s [Edit
コメントありがとうございます。
たかけんさん、はじめまして。

たかけんさんは臨済宗のお寺で坐禅をされているんですね。
私は臨済宗の僧侶のご指導は受けたことがあるんですが、最近はもっぱら曹洞宗で参禅しているので、たまには臨済宗のお寺にも行きたいなぁと思っています。

ところで、この記事を書いた後に、住職さんに聞いてみたんですが、最近は永平寺でも多少は暴力は改善されているはず…とのことでした。雲水の親が永平寺を訴えたことがあったらしいんですよ。それで永平寺でも問題になったとのことです。
あと、実際に僧堂を出られた方とかその雲水の知人とか色んなルートで聞くと、「僧堂に数年いると性格が歪む」ということです(苦笑)実際、自坊に戻ってひきこもりになったりする人もいるようですね。住職さんが永平寺に行かれた前の年にも自殺者がいたそうです。

確かに暴力は人間性を破壊し、ある意味暴力から逃れること以外は考えられなくなるから心が澄んだような状態に見えるかもしれませんが、それは一時的な作用しかうまないのではないかと思っています。
もしこれが永平寺ではなくて、新興宗教で行われていたら私たちはどう思うでしょうか?
2010/01/27(水) 20:06:25 | URL | 月子 #- [Edit
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2010/04/25(日) 15:18:14 | | # [Edit
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2013/05/14(火) 14:48:20 | | # [Edit

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名前:月子
本の感想等を書いてます。
好奇心旺盛なので、興味がわくとあっちゃこっちゃの扉を叩きます。でも、熱しやすく冷めやすいかも(汗)

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●書物に関する記事は、旧ブログからのサルベージもあります。



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